Let'sスイミングクラブ伊東 具体的な指導(達成)方法

当クラブが水泳指導にあたって重要と考えているポイントやコツ、基本的な考え方を簡単にお示しします。当クラブの水泳指導マニュアルの一部をわかりやすく抜粋、加筆したものです。ご入会検討資料の一つになれば幸いです。

徹底した水遊びによる初期導入

当クラブの指導カリキュラムには、幼少の方やお子様の初心者向けに、独自に作り上げた42通りのバリエーションに富んだ水遊びメニューが存在します。お子様が「夢中で楽しく水遊びをしていたら、知らない間にすっかり水に慣れてしまった」というのが、この段階の理想であると考えているためです。中には「潜り」を教えていないのに、自ら潜り出すお子様まで出てくるほどです。
保護者の方から見たら「遊んでばかりいないで、早く泳ぎを教えてほしい」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでの徹底した水遊びによるお子様の笑顔(リラックス・脱力)が、その後の泳法習得に加速度をもたらします。

「潜り」を強要しないヘルパー指導

水泳の練習といえば、何はともあれ「ビート板キック(バタ足)」というイメージがあります。ただ私たちは、この「ビート板キック(バタ足)」が、初心者にとって弊害をもたらす側面があることを知っています。「腕や頭部などを水面より上げて進む(泳ぐ)」ということは、姿勢づくりがまだできてない初心者の方にとって「下半身は水面よりも深く下がり」やすくなり、この姿勢が体に記憶されます。結果、たくさんの水とぶつかりながら(多くの抵抗を受けながら)泳ぐことを強いられ、長く苦しい練習生活に突入してしまいます。
顔をつけてのビート板キックも「息こらえ」という苦しい状況の中での練習となりやすく、膝の曲がりやすい、力んだ泳ぎを身につける結果となります。
よって、まだ泳ぐことができない方が、安易にビート板キックを練習することを、私たちはあまりお勧めしません。ただ、このビート板キックもやり方と取り入れ方次第で、非常に効果的な練習へと変貌します。お子様にはスイムヘルパー(※補助具)をつけてのビート板キックが有効です。スイムヘルパーを着けることにより、下半身が沈みにくい状態で体力・筋力の向上を意図した反復練習が可能となり、結果として、神経系が発達する幼少期にしか習得できない「しなやかなキック」とバランス感覚が養われます。
また、ビート板キックは顔を上げた状態での練習であるため、お子様にとって難関である「潜り」を伴いません。キックにより発生する自然な水しぶきが、無理なく顔などにかかることで、知らず知らずのうちに「潜り」に適応していきます。

「水に浮きやすい、正しい姿勢」がクロール習得のカギ

「クロールの息継ぎ(呼吸)がうまくできない」という声をよく耳にします。ただ、スムーズな息継ぎ(呼吸)は「姿勢」「右手の動作」「左手の動作」「足の動作」と連動しており、それぞれ支えあっています。呼吸動作のみが独立している訳ではないのです。
このようなご質問をされる方の泳ぎをよく観察してみると、呼吸が上手にできない原因の多くが、まず「姿勢」にあります。いわゆる「けのび」と呼ばれる段階が正しくできていないのです。この段階で重要なのは「浮力の高い、楽な姿勢」を身につけることであって、距離を延ばすことではありません。推進力を生む動作は何も行ってないのですから。
ところが昔を振り返っていかがでしょう?小学校低学年ごろ、学校のプール授業で「けのび●メートル」という泳力基準がありませんでしたか?これでは距離を稼ぐことに意識が向き、正しい姿勢を身につけることは疎かになってしまいます。
よって、当クラブでは、この段階を「進んだ距離」で判定するのでなく、正しい姿勢で何秒浮けたかという「時間」で判定するという特徴を持っています。クロールが泳げるようになるための工程は、まず「姿勢(けのび)」、次に「足の動作」、「手の動作」と続き、最後に「呼吸の動作」という順序です。呼吸動作以前の工程を正確に積み上げることなしに「楽な息継ぎ」は習得できないのです。逆に言えば、呼吸以前の工程が正確にできていれば、呼吸はスムーズに習得できるのです。

工程 判定項目
1 クロール 水慣れ・水遊び ヘルパー付
2 けのび 5秒程度
3 面かぶりキック 5秒程度
4 壁付きストローク(顔上げ)
5 ノーブレクロール 4ストローク前後
6 ジャンプ呼吸
7 壁付き呼吸(ストロークなし)
8 壁付き呼吸(ストロークあり)
9 板付き片手クロール(呼吸) 12.5m
10 板付き片手クロール(呼吸) 25m
11 板なし片手クロール(呼吸) 12.5m
12 板なし片手クロール(呼吸) 25m
13 ノーブレクロール 12.5m以上
14 クロール(1/2呼吸) 25m
15 背泳ぎ 背浮き 5秒程度
16 背面キック 25m
17 両手背泳ぎ 25m
18 背泳ぎ 25m
19 平泳ぎ 平泳ぎ陸上キック
20 平泳ぎフロアーキック
21 平泳ぎ板キック(顔上げ:大) 12.5m
22 平泳ぎ板キック(顔上げ:大) 25m
23 平泳ぎ顔付けキック(呼吸付:小) 12.5m
24 平泳ぎ顔付けキック(呼吸付:小) 25m
25 平泳ぎ板なし顔付けキック(呼吸付) 12.5m
26 平泳ぎ板なし顔付けキック(呼吸付) 25m
27 平泳ぎ(ストローク付) 25m
28 平泳ぎ(ストローク付) 25m ヘルパーなし
29 体力 クロール&クイックターン 50m
30 背泳ぎ&ターン 50m
31 平泳ぎ&ターン(一かき一けり) 50m
32 バタフライ バタフライ壁付きストローク
33 バタフライフロアーキック
34 バタフライ面かぶりキック 10m以内
35 ノーブレバタフライ 10m程度
36 バタフライ壁付き呼吸練習
37 バタフライ(全呼吸) 12.5m
38 バタフライ(1/2呼吸) 12.5m
39 バタフライ(1/2呼吸) 25m
40 育成 100m個人メドレー&ターン
41 50mバタフライ
42 100m個人メドレー&スタート
43 200m個人メドレー

クロールの呼吸習得を助ける魔法のアイテム

水泳の練習用具として最もメジャーなのが皆さんご存じの「ビート板」です。が、このビート板のミニサイズをご覧になったことがある方はいらっしゃいますか?写真表示この通常サイズの30%程度のビート板は、クロールの呼吸(息継ぎ)習得に大変効果的な練習用具です。
息継ぎ(呼吸)は「首を回す、体を傾ける」ことによってのみ成立するものではありません。キックや右手の掻き、そして左手で水を押さえる(右呼吸の場合)ことにより体が浮き、安定することで呼吸がしやすくなります。この「左手の押さえ」を習得するのにミニビートは大変有効です。
通常の大きいサイズのビート板では浮力がありすぎて、押さえきれない、押さえる感覚がつかめません。また、頼るもの(すがるもの)が何もない状態では、初心者の方にとって「水を押さえる」という感覚は非常にわかりにくいものです。当クラブでは、この魔法のアイテムをフル活用して、「左手の押さえ」の効いたスムーズな呼吸(息継ぎ)を身につけていただきます。

柔軟な段階別指導

私たちはある程度の段階別指導は必要と考えますが、融通の利かない、頑なな段階別指導は「弊害あり」と考えています。当クラブでは、クロールが未完でも背泳ぎの練習を行う場合がありますし、平泳ぎが未完でもバタフライの練習を行うことがあります。目安としての工程は存在しますが、状況に応じて柔軟に対応し、常に「最短・最適」を目指しています。
具体的な例として、クロールの息継ぎ(呼吸)がある一定期間で習得できず、行き詰まりを感じているお子様がいるとします。このようなケースでは多くの場合、レッスンのたびに、苦手な呼吸練習ばかりを繰り返し練習させられます。進級項目が「クロールの息継ぎ(呼吸)」で、そのための練習内容が機械的に決められているからです。また、技術的に間違えて覚えている場合も多く、いつまでも抜け出せない「迷路」に入り込んでしまっている状態です。
私たちはこのような状態に陥った場合、積極的に「変化」をつけることを心がけています。例えば、今まで練習したことのない背泳ぎを取り入れたりします。新鮮な練習を取り入れることで興味を引き、精神的なリセットを図ります。また、うつ伏せ姿勢(クロール)や背面姿勢など、様々な体位で練習することで水感が増します。さらに背泳ぎのキックが上手になれば、クロールのキックもそれに比例して上達し、結果としてクロールの呼吸を支えることになります。さらなる相乗効果は、クロール習得の後に訪れる「背泳ぎ」の予習がすでに行われているため、背泳ぎの習得が格段に早まります。

形式的な進級テストは行いません

私たちは多くのスイミングクラブで採用されている定期的行事?「進級テスト」というものを行いません。「最短で最適な泳ぎを身につけていただきたい」という、私たちのモットーに合わないと考えるからです。
担当コーチはテストを行う以前に、ほとんどのお子様の合否は概ねわかっているものです。毎週毎週指導をし、テスト当日もある程度の練習をしてから本番をむかえるわけですから。であれば、形式的なテストで時間を無駄にするのでなく、合格ラインに達していない生徒さんには反復指導を、合格ラインに達している生徒さんは次の段階の予習に充てたほうが効率的だと思うのです。泳力の向上には終わりがないですから。
基本的にテストで「奇跡の一泳」は起きません。起きたとしても、その危うい泳ぎでは次の工程で苦労するだけです。私たちは一発勝負(テスト)で合否を判定するのではなく、毎回の練習の中で、指導を行いながら見極めをし、何度も正確にできた場合に進級としています。「いつでもできる泳ぎ」それが、その方の本当の実力だからです。

できるだけ補助しないことの重要性

コーチが手取り足取り丁寧に教えている姿は微笑ましい光景です。ただ、コーチが補助すればするほど、生徒さんはいつまでも自分で泳ぐことができません。大切なことは「足らない分だけ補助する」ことです。自分でできる部分は自力で泳ぐべきです。だから、泳ぎが完成したら補助はしません。不親切な指導に見えるかもしれませんが、これが生徒さんの能力を引き出すことになります。
それから「補助」はコーチ(人)によるものだけではありません。水深を浅くする赤いフロアー、ミニビート板、スイムヘルパー等、すべてが生徒さんの能力を引き出す補助具です。

背泳ぎはキックで決まる

普通の「背泳ぎ」と、手を動かさない「背面キック」の進み具合がほぼ同じという方を多々見かけます。多くの場合、自分は「キックが弱い」と思っているのか、それを手(ストローク)でカバーしようと頑張ってしまい、結果、姿勢が崩れたり、足の推進力を手で邪魔している現象がおきています。いわゆる「頑張っているのに進まない」という辛く苦しい状況です。
背泳ぎの場合、背面キック(足だけで泳ぐ)の進み具合がほぼ、背泳ぎの進み具合に直結します。「背面キックで進む分しか、背泳ぎで進まない」といっても過言ではありません。だから背面キックの練習を繰り返し、繰り返し行い、足だけでも十分進むようになることを第一に考えましょう。地味な練習ですが、これが背泳ぎ上達の一番の近道です。
特に初めて背泳ぎを覚える場合、しっかりと足だけで進むようになってから、「おまけ」として「手を添える」という軽い感じで手を付けることです。この段階では、手で「水を掻く」という意識をあまり持たないことが、綺麗で正しいフォームを身につけるコツです。

平泳ぎ習得の秘訣

平泳ぎの習得に時間のかかる方、苦労する方は多く見受けられます。コーチにとっても平泳ぎの指導はとても難しいものです。
平泳ぎで伸び悩んでいるとき、ひたすら平泳ぎの練習で苦しむよりも、覚えたてのクロール、背泳ぎがより上手になるよう前向きにトレーニングを積みましょう。それによりクロール、背泳ぎが安定し余裕がでてきます。各泳法は基本的につながっていますから、平泳ぎでも余裕が生まれ「足首をかえす間」がとれるようになってきます。これが平泳ぎ習得の近道です。

バタフライは簡単に覚えられる

バタフライは4種目の中でもっとも簡単に習得できる泳法です。クロールなどと違い、左右対称の泳ぎであることも、その要因の一つです。ただ、泳ぎ方そのものはシンプル・簡単でも、体力がないと泳げない種目なのです。
当クラブの指導工程では、バタフライ習得の前に、すでに泳げる3種目(クロール、背泳ぎ、平泳ぎ)でしっかりとトレーニングを積む仕組みになっており、スムーズな習得が可能です。
そしてバタフライを簡単に習得するコツは単純・シンプルに泳ぐことです。「うねるように」「お尻を上下に」「イルカのように」というイメージで覚えた泳ぎは、難しい・複雑怪奇な泳ぎとなりやすく、美しい・綺麗なフォームが身に付かないと考えています。

あえて「教えない」ことが重要

教えすぎないことは「教える」ことより重要です。原理原則(基本)は徹底して指導します。それが身に付いたら、あとはどんどん前向きに泳ぐことです。そうすることで、その人その人に合った泳ぎに自然に変化していきます。人それぞれ泳ぎは違って当然で、同じであるほうが不自然です。ただ、原理原則(基本)は同じです。当クラブは泳ぎの「自由形」を推奨しています。

「コーチによって教え方が違う」は、ありえない!!

特に大人で水泳教室に参加されている方、担当コーチが変わったことにより「混乱や迷い」が生じた方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。わかりやすく言えば「コーチによって、言っていることが違う」というケース。異なるクラブであれば、流派?が違うのである意味当然かもしれませんが、同じクラブでありながら、「担当コーチが変わったら教え方も変わる」というのはあってはならないことです。クラブは一つであり、各コーチは全員、そのクラブに所属するスタッフだからです。
コーチそれぞれにバックボーンが違うことが多いため、本来持っているコーチング手法も異なることが多いものですが、一つのスタッフチームとして機能する場合は、一貫性のある統一された指導法を確立し、全コーチがこれを共有・実践しなければならないと考えます。
当クラブでは、泳法を取得する基本段階を43工程に分類しており、参加者目線に立った「最短かつ最良の道筋(指導法)」を、当社代表者自ら、所属する全コーチに直接、徹底した教育・訓練を行っています。これにより、どのコーチに指導を受けても、「迷わない・混乱しない」水泳教室が実現します。

技術より持久力、レッスンよりトレーニング

「泳力の向上」とは、泳ぎの「技術」など、様々な要素が向上した結果起こります。ただ、この技術(フォームやテクニック)の向上のみに囚われている方が非常に多いように感じています。水泳は持久力のスポーツです。原理原則(基本)を覚えたら、たくさん泳いで自分の泳ぎに馴染ませていくことです。また、短い距離でいいので前向きに頑張って泳いでみることです。
泳ぎ方を教えてくれる優しい「レッスン」ばかりに参加するのでなく、地味で少し疲れる「トレーニング」を是非積んでください。結果として「泳ぎの技術」フォームが劇的に変化します。

中上級者に大切なことは、実にシンプルで単純な原理原則の繰り返し

何の世界でも本当に大切なことは、単純明快な原理原則(基本)を繰り返えし、やり続けることではないでしょうか。一流選手はスランプに陥った時、よく「基本にかえる」と言います。ただ、この原理原則(基本)とは具体的に何で、いくつあるのか?原理原則(基本)でないものは何か?これをクラブの全所属コーチが明確に統一理解されていなければなりません。私たちはこれにこだわり続けるクラブです。


「Let'sスイミングクラブ伊東」4つの理念と基本方針

  • 水泳をもっと身近に、そして手軽に親しめる環境を実現します
  • エビデンス(根拠)のある運動指導を目指します
  • 原理原則(基本)を重視し、最短での習得を目指します
  • 競技水泳において世界を目指します
住所:414-0035 静岡県伊東市南町2-114-1 Phone:0557-37-2231
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